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2024.02.05
GoogleはGoogle Mapのプロダクトページにて先週、Googleマップが生成AIの活用を開始したことを伝えています。
先週はAppleも次期iPhoneに生成AIを実装することを発表したばかりで、いよいよグローバルプラットフォーマーの本格的な生成AI導入サービスが進みそうです。
Googleのプロダクトページが先週、米国でのGoogle Mapにおける生成AI活用を開始したことを発表しました。本記事によれば、Googleは生成 AI を使用してGoogleMap上で今までに出会ったことのない場所、おすすめの場所を提示してくれます。これは、検索者のニーズが具体的であろうと、ニッチであろうとも、または広範な範囲であっても、それを実現してくれます。探している内容を言うだけで、Googleの大規模言語モデル (LLM) が 2 億 5,000 万を超える場所に関するマップの詳細情報と、3 億人以上の寄稿者からなるコミュニティからの信頼できる情報を分析して、どこに行くべきかをすぐに提案してくれるのです。これらの初期実験は24年2月の第一週、米国から始まり、まずはマップ コミュニティの最も積極的で情熱的なメンバーであるローカルガイドを選抜するところから始まります。優秀なローカルガイドのフィードバック、クチコミをもとに生成AIが、検索者に対して最も適切な「訪問すべき場所」を提案するのです。
Googleプロダクトページに「具体的な生成AIによる新しいマップ体験」についてこう書かれています。
「あなたがサンフランシスコを訪れており、ユニークなヴィンテージ品を見つけるために数時間の倹約を計画したいとします。「SF のヴィンテージな雰囲気のある場所」など、探しているものをマップに尋ねてください。当社の AI モデルは、近くのお店や場所に関するマップの豊富な情報と、マップ コミュニティからの写真、評価、レビューを分析し、信頼できる提案を提供します。
検索結果は衣料品店、ビニール ショップ、フリー マーケットなどの役立つカテゴリに分類され、写真カルーセルや、その場所が訪問するのに興味深い理由を強調するレビューの概要とともに表示されます。
ヴィンテージの雰囲気が残る場所で軽食をとりたいと思うかもしれません。「ランチはどうですか?」などのフォローアップの質問で会話を続けます。地図は、近くの昔ながらのダイナーなど、探しているビンテージの雰囲気に合った場所を提案します。そこから、場所をリストに保存して整理したり、友達と共有したり、後で再訪したりすることができます。」
さらにGoogleは提唱します
「これらの AI を活用した結果は、気分が急になったり、急に計画を変更する必要がある場合にも役立ちます。たとえば、外出中に雨が降り始めた場合、マップに「雨の日のアクティビティ」を尋ねるだけで、屋内でのアクティビティの提案が得られます。コメディーショーや映画館などの役立つ提案が表示されます。家族全員が楽しめるオプションを探している場合は、「子供向けのオプションはどうですか?」などのフォローアップの質問をしてください。現在地に応じて、ボウリング場、子供向け博物館、屋内遊び場などの場所が表示され、そこに行った人のレビューに基づいたハイライトも表示されます。」
*具体的なGoogle Mapの見え方はこちらのページで確認できます。
今回のGoogleの発表はGoogleマップを生成 AI で強化する取り組みのほんの始まりにすぎないと考えます。
Google Mapはすでに、Googleプロダクト(ChromeやYoutube、AndroidOS、Google Mapなど)データを通じて、ひとりひとりに最適なデジタル顧客体験を提供しています。それらは生成AIによってさらに加速していくことでしょう。こうしたデータに基づく異次元の仕組みの上で、企業が進めるべきことは何でしょうか?まずはGoogleのアルゴリズムを理解し、自社の店舗やサービスがどういったものであるのかを伝え、そしてそこにはどういうお客様が来店しているのかを、データとして伝えていくことです。先進的なMEO施策、ローカルマーケティングに取り組む企業は、積極的にGoogle Business Profileに自社自店情報を掲載し、発信しています。こうしたデータを集積することは、先行者がデータの質、量ともに優位になります。これらの技術変化に対して競合企業に出遅れることなく、先んじて取り組んでいくことが何より大切なことです。プラットフォーマーの進化とともに、自社のローカルマーケティングも進化していくのです。