お腹が空いたらKFC
お腹がすいた時、我々は、まずは近くにあるお気に入りのレストランを探します。特に「近く」という条件で検索する場合、その多くが飲食店ですので、店舗が多いレストランにとっては、いつでもどこでも顧客に見つけてもらう機会を積極的に作っていくことが非常に重要な施策となります。KFCは、英国とアイルランドにある920の店舗とジューシーなフライドチキンを求める顧客を繋げるための最適な方法を模索していました。その中で、地図アプリやGoogleで検索した結果、営業時間や住所、連絡先情報やサービス内容など、オンラインでの店舗情報やデータの誤りが損失につながっていることに気づいたKFCは、Uberallのサービスを利用し、複数の店舗情報を簡単に管理し、近くの顧客に迅速に対応するMEOソリューションを導入しました。
地域の情報発信は不十分
英国のファーストフード業界は激しい競争にさらされています。世界第二位のファーストフードチェーンとしてのKFCは、英国とアイルランドで920あるすべての店舗の「ネット上での視認性と認知度の向上」を強化する必要がありましたが、920にもおよぶ店舗情報を正確に管理することは簡単なことではありませんでした。
多数の店舗を様々な「プラットフォーム」や「ディレクトリ」と言われる「Googleビジネスプロフィール」、「Yelp」、「TripAdvisor」などのように店舗情報を掲載する様々なサイトでは、全国的なブランドは認知度はあっても、細かな地域単位の情報発信は十分なものではありませんでした。KFCの認知度は全国的に高いものの、消費者にとって地域単位の身近なお店での発信情報は決して十分ではなかったのです。全国キャンペーンはテレビなどで伝えられても、個店での情報発信がそれに連携できていないということです。
ネット上の大量の店舗情報をどう管理するか?
飲食業界において、特に外食産業は、顧客が「近くのレストラン」を探す際に、オンラインで見つけてもらうこと(オンライン可視性)が極めて重要です。海外店舗を展開するKFCは、英国とアイルランドに920の店舗を持ち、地元の顧客に最適な方法で接点を作ることが必要でした。デジタルの顧客接点は、自社発信のホームページや広告だけではありません。プラットフォーマーと呼ばれる情報発信メディアが多数あるのです。
その中でも、Google Mapの海外活用方法は重要な役割を果たします。KFCは、地図アプリやGoogle検索を通じて、営業時間や住所、連絡先情報などのオンライン店舗情報が少ないことや(営業時間などの)誤りが大きな機会損失につながっていることを発見しました。そこで、Uberallサービスを導入し、MEO施策を実施しました。
Uberallから店舗あたり100以上におよぶ登録項目を設定し、GoogleMapをはじめとした100以上のプラットフォームに一括で登録し、ネット上の店舗情報の「完全一致」を行いました。またキャンペーンなどの情報発信も一括して実施、クチコミも全店舗のクチコミを一つのダッシュボードで確認することができました。
Uberall導入、MEO施策の結果
Uberallを利用して店舗情報を一括で管理、発信することで、KFCはオンラインでの視認性、認知度を向上させることができたのです。誤った情報を修正し、様々なプラットフォームでの露出増加により、920の店舗が登録されている店舗情報は合計約50,000にまで増え、オンラインプレゼンス(ネット上における認知度)が大幅に向上しました。店舗情報を正確にすることで、KFCのオンラインでの視認性、認知度が大きく改善され、地図やプラットフォームの店舗情報における道順へのクリック数が60%増加し、Uberallを利用しなかった場合の予想される集客数よりも42%高くなりました。これは、オフラインマーケティングとオンライン戦略の融合による成果です。さらにUberallにより、ローカル検索経由での売り上げが16%増加し、投資額の37倍のリターンを実現しました。海外MEO施策における成功事例と言えるでしょう。